初投稿

この記事は初投稿なので、今後のブログの方向性を示せるような記事にしようと思い、今回のテーマを選びました。

今回選んだテーマ

選んだテーマは、、、

どーん!

日本は「お金稼ぎを優先する社会」から、
「お金使いを優先する社会」に変わるべきだ

です。

ハイッ、

ここで記事を読むの止めようと思われたあなた。
そこのあなたですよ。

ちょっと待って、
離脱しないで!

私は今から大切なことを言おうしている!

(※離脱者用:グーグルトップページ

※筆者の独り言
テーマが抽象的で、ふつうに書くだけでは読み手の興味を引けないと思い、出だしをふざけた感じにしてみた。物凄い真顔で書いています。

日本は「お金稼ぎ優先」で動いている

日本社会に広がるお金稼ぎを偏重する風潮や空気を、ここでは「お金稼ぎ優先主義」と名付けてみます。

※「お金稼ぎ優先主義」の定義
全ての消費、生産活動において、いかにお金を節約するか、いかにより多くのお金を稼ぐかを、最優先の行動基準とする考え方のこと。

要するに、「世の中、金稼いでなんぼ」という価値観のこと。

「お金稼ぎ優先」こそデフレの根本的原因

この「お金稼ぎ優先主義」がダメな理由は、「お金稼ぎ優先主義」では、人々がお金を使わなくなるからです。

「お金稼ぎ優先主義」こそ、日本経済がデフレから脱却できない根本的な原因です。

この記事で、「お金を稼ぐ力」を偏重する、いまの日本社会に一石を投じます。

※筆者の独り言
以下では、「お金稼ぎ」にあくせくするのは止めて、みんなが気持ちよく「お金を使える」ようなシステムを作ろう。
経済政策の着眼点を「稼ぐ」から「使う」に移そう、という話が続きます。

「お金稼ぎ優先」では、日本は経済成長しづらい状況が生まれた

「お金稼ぎ優先主義」がダメだと言っても、「お金稼ぎ優先主義」自体が、いつの時代においても、人々がお金を使わなくなって、デフレを招く悪しき価値観だ、と言うつもりはありません。

「お金稼ぎ優先主義」で、経済が上手くいく場合もあるでしょう。

例えば、1955年から1970年にかけての日本では、「ガンガンお金を稼ごう」で日本は経済成長し(高度経済成長期)、実際多くの国民が稼げました(所得倍増)。

しかし、状況は変わりました。

お金稼ぎを優先する社会において、人々にお金を使わせるもの

状況の変化とは、「日本がこれからも経済成長するという共同幻想が、日本人の中で無くなってしまった」ことです。

「お金稼ぎ優先社会」においても、将来のお金稼ぎに不安がないのならば、お金を使っても大丈夫です。

だって、将来もお金を稼げるのですから。

逆に、いくら手元にお金があっても、将来もお金を稼げる(≒日本がこれからも経済成長する)と思わないかぎり、「将来の不安」を理由に、人びとはなかなかお金を使おうとしません。

消費低迷の最大理由は「将来への不安」 100社調査
http://www.asahi.com/articles/ASJCQ4DRHJCQULFA00P.html

「将来の不安」とは何か

この「将来の不安」というワードを、メディアでたびたび目にすると思います。

ですが、「将来の不安」というワードだけでは、なんだかモヤモヤしていて、その「不安」の中身がよく分かりません。

はっきり言うと、「将来の不安」とは、将来お金を稼げなくなる不安のことです。

もっと具体的に言えば、「将来お金を稼げなくなる」ことで…

・ごはんを食べられなくなる、病気の時に困る、といった命や生存に関わる生物的理由に基づく不安
・家族、友達、同僚、地域社会など周りの人から馬鹿にされてしまう、以前と同じような関係を築けなくなって孤立してしまう、といった人間関係に関わる社会的不安

これらが、「将来の不安」の具体的中身といえるでしょう。

周りの目を気にする日本では、とくに二つ目の社会的不安が大きいような気がします。

お金稼ぎを優先する社会では、「お金を稼げる人=エライ」という価値観に必然的になる

そもそも現在の日本のように、お金稼ぎ優先主義が蔓延する「お金稼ぎ優先社会」では、持っている資産の額によって、その人の社会的価値が決まります(そうでしょ?)。

なんだかんだ言っても、結局「お金を稼げる人=立派な人、偉い人」なわけです。

つまり、日本社会では、

お金≒その人の存在価値

金は命より重い

そのため、「お金稼ぎ優先社会」では、人びとはお金を稼げなくなることを恐れます。お金を稼げなくなることは、その人の存在価値の否定につながるからです。

まわりの空気を読み、他人の目を気にするなど、同調圧力が強い社会とされる日本では、なおさら「お金を稼げなくなることを怖がる」傾向が強いように思います。

その恐怖心を一つの動機として、日本人は猛烈にお金稼ぎに邁進してきたとも言えるでしょう。

「お金稼ぎ優先主義」が色濃く蔓延する社会では、将来お金を稼げなくなることへの不安が解消されなければ、人びとはお金を使わないのが論理的行動になります。

将来への漠然とした不安が、若年層を中心に消費を抑制させている可能性

(大和総研)日本経済見通し:個人消費はなぜ低迷を続けているのか?
http://www.dir.co.jp/research/report/japan/outlook/monthly/20170120_011608.pdf

「お金稼ぎ優先主義」のもと、人びとにお金を使わせるには、どうしても経済成長幻想(中長期的な日本経済への信頼、とも言い換え可能)が必要なのです。

日本に構造改革が必要な理由

この点、日本の経済政策に構造改革が求められる理由となっています。

構造改革は、定義的に、とりあえず今を好況にするというだけでは足りずに、日本はこの先も経済成長できると国民に期待を抱かせるような政策である必要があります。

裏を返せば、将来的にも経済成長できると国民に期待を抱かせない政策ならば、構造改革とは言えません。

安倍政権のダメな点

安倍政権の掲げる経済政策は、国民に日本の中長期的な経済成長を予感させない点において、落第なのです。

たしかに安倍政権はよく頑張っていると思います。

アベノミクス等で、とりあえず短期は好況になるだろうし、現にその兆しも見えます。

ですが、アベノミクスは、国民に中長期的な日本経済への信頼を回復させるまでに至らないから、事前の予想ほどの効果は出ていない、というのが私の考えであります。

「お金稼ぎ優先主義」の限界

ですが、よくよく考えてみてください。

これだけ長い期間デフレが続いた日本において、国民に経済成長幻想を抱かせる政策なんて、本当に可能でしょうか?

国民の「将来の不安」を解消させることは本当に可能なのでしょうか?

私は不可能だと思います。

これは安倍政権の資質というよりは、誰が総理になっても国民に経済成長幻想を抱かせる様な経済政策を打ち出すのは不可能でしょう。難しすぎるからです。

国民に経済成長幻想を持たせるのは無理!

そこでですよ。人びとにお金を使わせるために経済成長幻想を必要とする「お金稼ぎ優先主義」を変えようと提案しているのが、この記事というわけです。

結局何が言いたいのか

ここまで辛抱強く、お読みいただいてありがとうございます。
(飛ばし読みした方にも感謝!)

読者を説得できたかは正直不安ですが(データとかを提示していないので本腰の説得は無理かな)、すくなくとも筆者が「お金稼ぎ優先主義は、いまの日本ではダメ」と主張する理由は、何となく分かっていただけたと思います。

※この記事で筆者が言いたかったこと

要するに、お金稼ぎを重視して「お金をもっと稼げ、一億総出となってもっと稼げ」と、官民挙げて国民に言いまくる状況こそが、日本社会に「お金稼ぎ優先主義」をより浸透させ、結果、お金を保持することへの国民の執着を強め、人々の消費を冷え込ませ、かえってお金を稼ぎづらくしている根本原因だ、という主張です。

「お金稼ぎ優先主義」という価値観を日本社会の土台としたまま、その上に、いくらアベノミクスといった目新しい経済政策を乗せたとしても、土台のお金稼ぎ優先主義を変えないかぎり、結局は「将来の不安」というぼんやりとした理由で、デフレは解消されないでしょう。

日本社会に存在する「お金稼ぎ優先主義」という価値観を変更する必要あり

求められる経済政策は、うわべではなく、「日本社会が、お金稼ぎ優先主義から、お金使い優先主義へ変わる」といった、社会の価値観の変更を伴うような構造改革です。

「社会の価値観の変更」という意味では、いわば「革命」が必要な時が来たと考えます。

社会の価値観を変更?
革命が必要?

胡散臭い印象を持つかもしれません。

ですが、これだけ金融緩和を行っても個人消費が伸び悩んでいるのを見ると、前提としている何か(価値観)が間違っているのではないか、と考えて良い時期に来ているのではないでしょうか。

※筆者の独り言
胡散臭いですけど、私だけでなく、安倍政権も「生産性革命」「人づくり革命」と「革命」を掲げてますね。

価値観を変更したほうが効率的

「価値観の変更にチャレンジする」

一見回りくどいように見えます。

ですが、「日本をお金稼ぎ優先社会から、お金使い優先社会に変える」という価値観の変更に取り組んだ方が、「お金稼ぎ」にこだわったままよりも、むしろ早く景気回復でき、経済成長も期待できると考えます。

その名の通り、「お金使い優先社会」では、人々が競ってお金を使うようになるからです。

「お金使い優先社会」では、経済成長幻想に頼らず、とにかく目の前の経済行為でお金を稼ぐために、人びとにお金を使わせることができます。

「お金使い優先」って何?

読者の方には「お金使いを優先する」というイメージをもっていただきたいのですが、「お金使い優先主義・社会」と言われてもいまいちよく分からないと思います。

そこで、まず「お金使い優先主義・社会」を定義することからはじめてみます。

※定義
お金使い優先主義」とは、人びとが如何により多くのお金を使うかを、最優先の行動基準とする考え方のこと。
そして、お金使い優先社会」とは、そのようなお金使い優先主義の人が多い社会のこと。

ざっくりとしてますが、いまの日本社会における「お金を稼ぐ」と「お金を使う」の社会的意味が、入れ替わるイメージです。

「お金使い優先社会」の実現方法

この「お金使い優先社会」を実現するため、一番簡単な方法は、お金を使わなければお金を稼げないようにすることです。

では一体どうすれば、「お金を使わなければお金を稼げない」社会を実現できるのか。

その方法論を模索していく過程を、今後この「政治ウェブログ」で記事にしていこうと思っています。

※筆者独り言
記事冒頭で述べたように、この記事は初投稿ですので、ここでは方向性を示すにとどめます。

具体的アイディア

簡単に「お金使い優先社会」を実現するためのアイディアを列挙すると…

  • 企業は稼いだお金の使い方(たとえば納税額、従業員の賃金体系、正規社員と非正規社員の割合、取引企業など)を消費者など外部に表示しなければならない法律を作る。
  • 商品の価値に、それを生産している企業のお金の使い方を上乗せする。
  • 適切なお金使い方をしている企業を消費者が選ぶよう動機付ける制度を作る。
  • 「労働」の概念を、「お金を稼ぐ」ことから、「お金使う」ことに変える。
  • ベーシックインカムを実現し、人びとを「お金稼ぎ」の義務から解放する。
  • 「お金を稼ぐ」ことを、やりたい人だけがやればよい趣味的行為であると社会的に位置づける。
  • 社会全体で「お金を使う」ことを奨励する。「お金を使う」人が尊敬される社会を作る。
  • 個人資産に、10億円とか20億円とか制限を設ける。それ以上は会社に資産を保有させて、会社にお金の使い道を明示させるなどの規制を掛ける。

狙いは、いかに人々に気持ちよくお金を使わせるかです。

批判と反論

ここまでお読みになって、「お金使い優先主義(社会)」への疑問をいくつかお持ちと思います。

たとえば、

  • そもそも、「お金使い優先主義」「お金使い優先社会」というものが分かりにくい。
  • 本当に「お金使い優先社会」とやらを、構造的・政治的に実現できるのか。
  • いまの国内法とどう折り合いをつけるのか。
  • 条約との整合性はどうなのか。
  • 仮に実現できたとして、本当にお金使い優先社会では個人消費が伸びるのか。

個別の疑問については、今後の記事で答えていくことにして(できるかな?)、「お金使い優先主義」に対するあらゆる批判への最大の反論となると考えるのが、筆者の主張は

「たんにお金を使えと言っているだけ」

とい点にあります。

お金使い優先社会とは

「お金使い優先主義・社会」の実現は、資本主義を否定するものではありませんし、経済成長を否定するものでもありません。

「お金使い優先主義」は、バリバリに資本主義を肯定する考え方であり、経済成長を(経済成長幻想を持たずに)目指すものであります。

「お金を使う」という行為の社会的価値を、「お金を稼ぐ」より高めることで、「需要」それ自体をダイレクトに掘り起こそうというアイディアに過ぎません。

「お金を使うこと」の社会的価値をもっと上げるべき

「お金使い優先社会」を実現するということは、「お金稼ぎ」と「お金使い」の社会的優先順位を変えるということです。

今の日本のような、お金稼ぎ優先社会では:「一番重要なのがお金稼ぎで、二番目がお金使い」という価値観

筆者の主張する、お金使い優先社会では:「一番がお金使いで、二番目がお金稼ぎ」という価値観

「お金稼ぎ」と「お金使い」。「鶏と卵」に感じるかもしれません。

しかし、お金を使えば、必ず誰かがお金を稼げます。

需要不足なら、需要それ自体を仕事にすれば良いじゃない。

「お金を使うこと」を国民の義務にする。
「お金をもっと使えと言って何が悪い!」

これが「お金使い優先主義・社会」への、あらゆる批判に対する最大の反論になると私は考えます。

まとめ

日本が「お金使い優先社会」になれば、たとえ景気が悪くても悪いなりに、将来が不安でも不安なりに、みんな今より競ってお金を使うようになります。

今の日本に足りないのは、お金を稼ぐ力ではなく、使う力です。

なので、みんな金使え!(お金を使っても大丈夫なシステムを日本に作ろうぜ!)

編集後記

【この記事を書いた動機】今後このブログで「こういう再分配制度が良いんじゃないか」といった具体的な話をしていく前に、ブログの方向性を指し示すような、筆者の考え方を示すような総論的な記事を、どうしても一つ書きたかった。テーマが抽象的で書くのが難しかったが、鍛えられた。

【良いワードが思いつかず苦戦】「お金使い優先主義」というワードは、私が創作したワードだが、いまいちキャッチ―じゃない気がする。他の候補には、「お金使い重視主義」「再分配重視主義」などがあったが、○○ファーストという言葉が流行っていたので、「優先」というワードに決めた。

【今後のこの政治ウェブログの展望】この記事の完成に、微調整も含めると2年ぐらい費やした。内容の修正というより、サイトデザインや、文章の装飾の仕方を試行錯誤した感じ。今後は、もっと肩の力を抜いて、週一か隔週で、記事をアップしたい。それを2018年の目標としよう。

【あなたは2人目】ここまで読んでくださったあなたは、たぶん筆者を入れて、2人目。ありがとう。感謝ついでに、ブクマやフィード取得していただけると嬉しい。